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Technical Supportテクニカル サポート

自社農場での取り組み

ハイヘルスな種豚供給のための厳しい防疫基準

養豚場への疾病の侵入による経済的損失は農場経営に多大な影響を及ぼします。
当社ではお客様へのハイヘルスな種豚供給を行う為、厳しい防疫基準を採用しております。農場へ入る全員のシャワーイン・シャワーアウトはもちろんのこと、来場者が96時間以内に他の家畜と接していないことを入場の最低必須条件とする96時間防疫ルールを厳守し、車両や搬入物の殺菌消毒についても徹底して行っております。

高品質な精液供給のための検査体制

お客様へ高品質な精液を供給するためには、精度の高い精液検査技術が必須です。そこで、当社では世界的な規模で実績のある米国Hamilton Thorne社製の精子運動解析装置IVOSⅡ(アイボスⅡ)を導入しております。
IVOSⅡは、顕微鏡と一体となった構造で、高精細デジタルカメラや正確な温度管理ができる電動ステージなど精液解析に特化した独自のシステムを採用しております。IVOSⅡを使用することにより、精液解析の自動化、オペレーターごとの操作のばらつきや熟練度に左右されない精液解析が可能となり、高精度かつ高効率な精液解析を実現することができました。

また、数年分の精液の解析結果や運動性動画データを保存することができるため、過去に出荷した精液の再分析を行うことも可能です。
また、防疫面では精液を介した疾病の伝搬を防ぐため、PRRSのPCR検査*1を採取日毎に実施し、AIセンター内にウイルス侵入がないかモニタリングしています。

以上のように、最新技術の活用や定期的な検査などにより、お客様への高品質な精液供給に取り組んでおります。

*1PCR検査…病原体が体内などに侵入しているか調べる検査。

RFIDタッグを利用した最新の生産管理システム

お客さまへ供給される種豚の能力は、日々の遺伝改良の成果に大きく影響されるため、種豚の正確な個体情報・成績を把握することは遺伝管理上大変重要です。当社の種豚は出生時にRFIDタッグを取り付けられ、お客様のもとへ出荷されるまで徹底した個体管理が行われます。RFIDタッグを使用することで、自社農場で使用する種豚の情報すべてがリアルタイムで把握でき、さらに、遺伝子供給元であるPIC社の遺伝的データベース“PICTraq™”とのデータ連携によって、個体ごとの遺伝的能力が世界レベルで評価され、日々遺伝改良の現場へ反映されています。これにより遺伝的能力が高い種豚を高い精度でスピーディーに選抜することが可能となり、お客様のニーズに合った、農場で活躍できる種豚の供給に役立てております。